伝わる話し方術を「マネーの虎」から学ぶ(就活・インターンの面接対策にも使える!)
こんにちは。ASです。
ブログ、なかなか難しいですね。何を書けばいいのやらって感じで。ふらっとでも訪れてきたあなたには本当に感謝しています。
さて、今回は就職活動の面接対策に僕が「マネーの虎」を使った話をつらつらと書きます。僕は運よく3社から内定を得ることができました。あくまでも個人的な体験ですが、「マネーの虎」は結構いいと思いますよ。就活・インターンの面接を控えている人にはお勧めです。
「マネーの虎」とは
マネーの虎は2001年から2004年まで日本テレビ系列で放送されていたテレビ番組です。深夜帯で放送されていたり、一時期はゴールデンタイムで放送されていたこともありました。
番組の趣旨は非常に単純で「ビジネスプランは持っているのだが、起業資金がない志願者が、会社経営者(『虎』)に投資してもらうためにプレゼンを行う」というものです。上手くいけば出資してもらい、一応はハッピーエンド(といっても開店当日には社長がチェックしに来て、ノルマを達成しないと罵倒されます笑)となります。プレゼン内容が悪かったり、志願者の態度が悪かったりすると、虎たちはコテンパンに志願者を罵倒します。
審査員として志願者たちのプレゼンを聞く『虎』たちにはこのような方々がいました。(肩書はあくまでも放送当時のもの)
- 加藤和也(美空ひばりの息子、プロダクション経営)
- 安田久(外食ビジネス経営)
- 川原ひろし(シルベスタスタローン似、なんでんかんでん代表取締役)
- 高橋がなり(ソフト・オン・デマンド代表取締役)
- 小林敬(外食関係のコンサル?)
- 堀之内九一郎(リサイクルショップ経営)
- 南原竜樹(輸入車販売業経営)
- 岩井良明(学習塾経営)
- 野口美佳(ピーチジョン代表取締役)
この方々は、私がよく見ていた時代(金曜ゴールデンタイム期)で印象的だった人たちです。このほかにも多くの経営者が虎として出演していました。
このときASはまだ小学生だったのですが毎週見ていました。雑居ビルの一室のような部屋で、志願者の必死さ、そして虎とのバトル(時には虎同士のバトルも!?)に子供ながらにしびれていました。椅子のきしむ音がガチ感を引き立てます。
その反面、気が抜けるような演出もあったのが魅力的でした。食べ物関係のビジネスをプレゼンする際の試食の際には、司会進行役である吉田栄作を必ず「無類の○○←その食べ物好き、吉田栄作が~」と紹介するナレーションなど、シリアスな中にユーモアを混ぜる演出が好きでした。
で、見たらなんで就活・インターンの面接に使えるの?
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志願者の本気度は、内定が欲しい就活性に近い。彼らの所作から学ぶところは多い
「マネーの虎は」志願者は「いいビジネスプランを持っているのに、お金がないから実行に移せない、投資してくれれば僕/私は一攫千金を掴める」という考えを持ち、虎と対峙します。しかも、数百万、数千万の人々にテレビで見られ、罵倒されて恥をかくかもしれないにも関わらずです。この必死さは、就活生が「一人で生きていけるように内定を貰いたい、もしくは給料や社会的ステータスを得るために有名・大手企業に内定を貰いたい」といった考えと似ていると思います。
志願者たちの振る舞いは、極限の緊張状態の中で出ているものであり、その所作や発言から見て学ぶことは多いと思います。
Youtubeなどで、模擬面接などの動画がありますが、あれはやはりお遊びです。マネーの虎の志願者たちは本当に人生が懸かっています。
志願者たちのプレゼンの説得力ももちろん重要です。論理的に考え、練られたプランであるのかということに虎たちは目を光らせます。これを就活生の立場に置き換えると
志望動機や、会社に入ったらどのように働くのかという質問への答えになると思います。このとき大事なのが単純に「○○がしたい!」レベルで収まらないようにするということです。
「××という経験をしたから」、「御社は△△ということに力を入れて取り組んでいるから」→「○○事業において、自分の☆☆の経験で得た※※というスキルを活かして仕事をしたい」
というような論理構成で行くといいと思います。
しかし、マネーの虎も、就職活動の面接もこれだけではうまくいきません。
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その人の雰囲気、意気込みもやっぱりすごく重要
虎たち、そして就活の際の面接官も人間です。結局はその人の雰囲気に流されてしまうことが多々あります。
マネーの虎では、ビジネスプランがそこそこしっかりしていても「なんか気に入らないなあ」という印象だけで、出資を貰えなかった人が多々いました。すごく理不尽ですが、どうしようもないことです。最後に紹介するオススメ回で紹介するのですが、「有名大学を中退して英会話カフェを開きたい志願者」は好例です。
これは、就活でも同じです。私はとある大手メーカーの人事の人と偶然に雑談する機会があり「ぶっちゃけ、どうやって判断してるんですか?」と聞くと、「エントリーの段階で1万人が応募して、書類選考しても面接には数千人を呼ばなければいけない。一次面接なんて部屋に入って10秒くらいで『あ、こいつと仕事したいわ』って思った人を次にあげるような感じでやらないと捌けないんだ」との事でした。聞きながら「だからミスマッチが起きるんだよ・・・!」とワナワナとしてしまいましたが、これが現実のようです。
清潔感のある見た目になるように気を付けることはもちろんですが、OB・OG訪問などを行ってその会社の雰囲気を掴み、演じてみることも一つの手段でしょう(ミスマッチなど気にしないのであればいいと思います)
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虎たちからも学べ!
虎である会社経営者たちからも学ぶことは多いです。というのも「良い社長」と「悪い社長」がいるからです。志願者のプレゼンの真意を引き出そうとする虎もいれば、頭ごなしに否定をする虎もいます。(番組放送当時)彼らは成功し、年商数億円~数十億円稼いでいました。それが一過性のものであるかどうかは彼らにはわかりません。しかし彼らはその当時巨万の富を得て、全国放送のテレビ番組に出れていたのです。天狗になっても何ら不思議ではない状況です。論理性のかけらもなく批判をする社長ではなく、しっかりと志願者を見極めている社長の思考や立ち振る舞いを分析してみるといいと思います。
個人的には、加藤社長、高橋社長、岩井社長、南原社長が好きでした。彼らは自分の信念をしっかりと持っており、なおかつ志願者の内面を少しでも知ろうとする努力をしているように感じました。
また、放送終了からはすでに10年以上経っています。彼らがいまだに成功し続けて、マネーの虎であり続けているのかということは「マネーの虎 現在」などでググってみると興味深いです(あくまでもマネーの虎を見た後に)。
個人的なオススメ回
- 世界一のパスタ店を開きたい志願者→本気度が一言一言から伝わる。開店までのドキュメントも必見。
- おにぎり屋を開きたい志願者(とある事情により途中で起業断念)→志願者と高橋社長との交流から、高橋社長のビジネスに対する姿勢がわかる。
- 有名大学を中退し、英会話の出会いカフェを開きたい志願者→反面教師的に見てほしい。ビジネスモデルがしっかりしていても立ち振る舞いで失敗してしまう例。
ぜひYoutubeなどで検索して見てみてください。
まとめ
放送から10年以上たった「マネーの虎」から、就職活動・インターンシップでの面接の対策ができる。志願者、そして虎である会社経営者たちの考えや、立ち振る舞いを見て、分析をしてみる。そして、良いと思ったところは自分に応用してみて、駄目だと思ったことは絶対にしないようにすることを徹底すれば、就職活動の面接に大いに役立つと思います。単純にテレビ番組として面白いので、ただ見てみるだけでも是非お勧めです!