カナダでの日本人行方不明事件から、海外での行動を考える
こんにちは。ASです。
カナダ・バンクーバーでの日本人女性行方不明事件。短い期間ではありますが海外で生活していた者としては心が痛むニュースが最近報じられています。まだ解決には至らず、先日新たな情報が現地警察から流されました。今回はこの事件ついて(個人的に、今回の失踪はなんらかの事件性を帯びていると私は考えています)、そして過去に起こった日本人が巻き込まれた事件を紹介し、海外での行動で気を付けるべきことをまとめてみました。
事件の経緯
カナダの公共放送局であるカナダ放送協会(CBC)によると、英語を学ぶためにカナダに滞在していたKogawa Natsumi(古川夏好)さんが、現地時間9月7日にバンクーバー市内で目撃されたのを最後に行方が分からなくなっています。行方不明の翌日には、友人と会う約束をしており、不可解な失踪としてみられています。行方不明になってから、3週間が経とうとしていますが、古川さんの行方につながる有力な情報は寄せられていないようです。
現地警察が監視カメラ画像を公開
現地警察は先日、古川さんが写っている監視カメラ画像を公開しました。画像には、古川さんが白人男性と歩いている様子が映っています。古川さんはこの白人男性に何かを話しかけているように見えます。監視カメラはバンクーバーの「Seymour Street and Hastings Street」付近にあり、撮影日時は現地時間9月8日の午後1時27分とのことです。最後に目撃された9月7日よりも後に撮影されたものとなっています。この監視カメラ映像から、古川さんは9月8日にもバンクーバーいることが分かります。しかし、約束をしていた友人とは会っていないようなので、このあたりが不可解です。
現在現地警察は、白人男性が何らかの情報を知っている可能性があるとして、男性の身元や行方につながる情報提供を求めています。男性の特徴は
- 白人
- 30歳くらい
- 中背でスリムな体系
- 髪色は明るい
- 黒色のジャケットにブルージーンズ、ランニングシューズ、野球帽を被っている
- 手には赤い持ち手の黒いバックを持ち、暗い色のダッフルバッグを背負っている
とのことです。
彼女が無事であることを祈ってやみません。*1
過去の日本人が巻き込まれた事件
今回の日本人女性の失踪が、本人の意思によるものなのか、それとも何らかの事件・事故に巻き込まれたものなのかは分かりません。しかし、連絡が3週間以上つかない状況は異常であり、なんらかの事件・事故に巻き込まれた可能性が高いと思わざるを得ません。
私が、この事件を見た際に思い出したのは、ルーマニアで日本人女子大学生が現地の男性に暴行された上に殺害された事件です。若い女性が失踪した、という点でこの事件が頭に浮かびました。
深夜に空港に降り立った女性に現地男性が目的地に行くまでの手伝いをすると近づき、その誘いに乗った女性は森へと連れ込まれ暴行・殺害されたという事件です。
海外で気を付けるべきこと
何度も申し上げますが、カナダでの日本人女性行方不明事件の真相はまだ明らかになっていません。彼女の自らの意思で行方をくらましたのであれば、人騒がせな話で済みます。しかし、何らかの事件に巻き込まれていれば一大事です。
もし事件に巻き込まれていたら、ということを考えた際に、我々は海外でどのように行動すればよいのでしょうか。私の少ない海外生活経験から言えるのは、「日本よりも警戒心を強めに持つ」ということに尽きます。
- 暗い夜道は絶対に歩かない、深夜に空港に着いたのならば信頼できるシャトルバス・リムジンサービスがあるホテルに泊まるor空港で夜を明かすのどちらかにする
- 親切に近寄ってくる人も最初は疑う(本当に親切な人がいて、心苦しいのですが、初めは疑ってかかる)
- ここは慣れ親しんだ日本ではない、と常に思う(日本人の友人と共にいても、海外にいることは忘れてはいけない)
- 緊急連絡先(現地警察や、日本大使館、海外保険窓口など)メモの作成・所持
非常に単純なことばかりなのですが、以上のことに特に気を付け、警戒心を強く持って行動することが大切だと思います。
とにかく、現時点では古川さんの無事を祈るばかりです。
*1:ここまでCBCNews
より。記事には監視カメラ画像も掲載されています